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財務3表一体分析法 「経営」がわかる決算書の読み方 (朝日新書) |國貞 克則

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財務3表一体分析法 「経営」がわかる決算書の読み方 (朝日新書)財務3表一体分析法 「経営」がわかる決算書の読み方 (朝日新書)
國貞 克則
朝日新聞出版 刊
発売日 2009-05-13




極めてわかりやすい、30万部売れるだけのことはある 2009-06-12
会計学の専門家と言われる方々の本を読むとこと難しい理論が先行してわかりにくい本が多い中で、本書は財務を理解する上では極めてわかりやすい。とくに本書で述べている「どのようにお金を集め、何に投資して、どれだけ売上をあげ、利益を出しているか」という経営の流れをできるだけ平易に説明している点、BS/PL/CSの3表のつながりと作成の目的が明確になっている点が評価できる。会計学や簿記は知っていても財務的視点で経営状況を判断できない人が私の周りにもたくさんおられるが、そのような方々にとっては一読に値する。

財務分析の醍醐味が手軽に体験できる「デモソフト」 2009-06-11
本書は、(1)財務指標の公式暗記が苦痛で途中で挫折してしまった人、(2)財務指標を計算することはできるが、算出した数値がどういう意味をもつのかピンとこない人、にお勧めしたい。
筆者は、個々の財務指標は、企業の経済活動とリンクして理解することが可能であると説き、実際にROE−レバレッジ比率−総資本回転率−当期純利益率の順に関連づけてみせる。この4つの指標がまだ理解できていない人は、水兵リーベ的な便法として筆者の説明を利用するのも一つの方法だろう。また、筆者は会社の1社1期の財務内容を一枚の図にまとめたオリジナルフォーマットを紹介するが、これは流動比率、長期適合比率、総資本回転率のような覚えにくい指標を、視覚的に頭に叩き込むのになかなか役に立つ。
加えて本書は、上記フォーマットを使い、業界各社の財務内容の時系列比較、同業他社比較にかなりのページを割いている。新書の強みを生かし、最近の決算データ・事例を扱っていることから興味深く読むことができる。読んでいるうちにうろ覚えだった財務指標が少しづつ身についてくるし、指標の数値の意味がピンとこなかった人も、時系列比較、同業比較を繰り返すことで活用法のヒントを得ることができるだろう。
ただし、本書は注意を要する点がある。初心者向けに分かりやすくするためROEやレバレッジ比率といった基本用語の定義を部分的に修正している。あくまで本書は財務分析を「ざっくり」行うための簡便法であり、そういう意味ではこの本は良書ではあるが「デモソフト」である。
くれぐれも「ROE=当期純利益/純資産合計」なんて人前でいわないように・・・

こんな教科書が欲しかった! 2009-05-20
つい先日まで三月決算企業の業績が紙面を賑わしていましたが、
「この機会に会計について勉強しよう」と思われたのであれば、
まず本著を手に取るべきだと思います。
会計を学ぶにあたり、王道は「簿記から始める」というのが従来の常識だったのでしょうが、
細かい仕訳のルールを積み上げて行くより、
『まず全体像を把握して、実際の決算書を読み解く』という
本著のプロセスが、会計がわかる人材への最短距離であると信じて疑いません。
また、財務分析ドリルとして取り上げられている企業は、日本を代表する各業界の雄であり、
会計センスを磨くにはこれ以上ない構成になっています。
こんな方にお勧め>
・この春入社した、全新入社員
・会計を学ぼうと簿記から始めたものの、挫折してしまった方

ビジネスパーソンの財務の基礎教科書として最適 2009-05-20
『決算書がスラスラわかる財務3表一体理解法』の分析編の位置づけだが、前著を読んでいなくても問題なく理解できる。前著に続き、こちらも期待に違わないわかり易さだった。一般のビジネスパーソンにとっては損益計算書(PL)はともかく、貸借対照表(BS)やキャッシュフロー計算書(CS)は全く縁遠いはず。私自身もこれら財務3表でどう企業を分析すればいいかわからずPLの売上や利益の推移ばかりを見て終わっていました。
第1章で財務3表を一体で理解する基本ポイントの説明があり、第2章・第3章で実際の財務3表の分析事例が業界別にふんだんに解説されており、第4章で実際の作図マニュアル、第5章でより理解を深めるための捕足が続く。
時間のない方は第1章を読むだけでも十分元はとれますが、その後すぐ第4章の作図マニュアルを参考に気になる企業の財務3表をExcelで実際に作図することをお薦めします。私の場合、この作業を通じて初めてBS、CSの具体的活用法が理解できました。分析事例もその後読む方がより理解できるように思います。
「本当に理解している人は難しい事をやさしく言う」と言いますが、著者はそこに最大の注意を払っている事がよくわかります。会社の三つの活動(お金を集める→投資する→利益を上げる)とBS、CS、PLの関係や、会社にとって大切な四つの数字(レバレッジ比率、総資本回転率、当期純利益率、ROE)など俯瞰的に理解できる図表が大変わかりやすい。ビジネスパーソンの財務の基礎教科書としてお薦めします。


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