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単純な脳、複雑な「私」 |池谷裕二

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単純な脳、複雑な「私」単純な脳、複雑な「私」
池谷裕二
朝日出版社 刊
発売日 2009-05-08




わかり易く、興味深いが何か足りない 2009-07-06
脳科学と関連する様々な話題に触れ、その語り口も易しく興味深く読むことができました。脳科学の知見から別の領域を眺めたとき新しい視点を得られることにも頷けます。
 その反面、話題とした内容が多岐にわたり、それぞれについて充分な説明がなされているかは疑問です。たとえば、生命の定義をする部分がありますが、そこで提出される結論はともかく、論証には何かしら欠けたものを感じます。
 読み易いので、さらに先を知りたくなるためこんな感想を持ったのかもしれません。個人的な要望としては、講演を下敷きにしたスタイルではなく、入門段階から一歩踏み込んだ内容の本を書いてもらえればと思います。多少難しくなっても、脳に関する知識を深められればありがたいですね。

子どもたちがわかるように説明=脳の仕組みを熟知しているからできる 2009-07-01
脳科学についての認識が世間に浸透してきましたが、
一過性のブームで終わるのか?実際に理解はなされているのか?
この本は高校生に、
つまりある程度の知識は身に付けてきているけれども、
実社会での経験はまだ浅いため、
物事を表面的に受け止めている可能性の高い人たちに
向けての講義をまとめた内容です。
小学生・中学生ともなると知識も少ないのため、内容が浅はかになる。
しかし、高校生であれば、ある程度の高度な内容も教え方次第できちんと理解できる。
そのため、あまり勉強をしてこなかった大人でも理解しやすく、
内容に充実感を感じることができるでしょう。
子どもたちが分かるように説明できるということは、
人の脳の仕組みを熟知している著者だからこそ、
「いかに分かり易く人に伝えることができるか?」を
知っているのでしょう。
「記憶はあいまい」とおっしゃっているように、
きちんと勉強してきたと自負していたとしても、
案外忘れていること、当たり前だけど心に響きました。
また、脳=心・・・読めば読むほど、自分についてを考えさせられます!










脳科学のことが大好きになった 2009-06-28
最高に面白かった!

難解なトピックをかみくだいて話すだけに止まらず、
・思わず引き込まれ、唸ってしまうような例示(動かそうと思ってから動作までの順序やプロゴルファーの失敗)
・仕組みを実感できる例示(パラパラやプログラムでの表示)
等、なんてすばらしい教育者なんだろうと思います。
私だけでなく、生徒も他の読者も、脳科学のことが大好きになったはず。

池谷さんの語り口調、特に生徒からのコメントを「なるほど」「いいことを言う」とやさしく受け止めるポジティブさが、大好きです。

自由意志とは何かー近代的自我の終焉 2009-06-22
興味ある部分を取り上げる。
記憶とは連続性の保証であり、言い換えれば自我の持続である。
心とは身体と脳、無意識と意識(自我)の相互作用であり無意識部分がその大部分を占める。
また、自己言及(言語によって可能となった)によって成り立っている。それ故に心は環境に散在するとも言える。(体あっての脳、環境あっての脳)
判断とは無意識が判断したものを意識(自我)が時間を遡って、あたかも自分が判断したかのように思い込む。それを、自由意志と言っている。(脳は時間も創る)
しかし、事実は、自由とは未来に向かってではなく過去に向かっている。即ち、自分の採った行動を見て、その行動が思い通りだったら遡って自由意志と感じる。正確に言えば自由意志ではなく、自由否定でありそれが人間の自由である。(アイデアは頑張って捻り出すものではなく、自動的に創発してきたアイデアを自由否定するかどうかだけ)

この解釈に、ヨーロッパ人はどう感じるだろうか。
近代的自我とペアである資本主義の行方を暗示しているのであろうか。

読み終わって,すぐに2回目読み始めました。 2009-06-21
で,2回目読み終わって3回目読んでいます。
思えば「進化しすぎた脳」も,何度も読み返したなぁ…。
それは内容が理解しにくかったからではありません。
この本を丸ごと暗記してしまいたいほどほれ込んでしまったからです。

著者は脳についての思いを,その柔軟で論理的な話し方で語ります。
科学のスタンス,「自由」のとらえ方,何が「意識」か。
それまでの私の認識を変えてしまう仕掛けのなんと多かったことか。

読みにくいことは全くありません。
むしろ読みやすすぎて,すぐに読み終わってしまったことが不満。
今後は研究に時間を割きたいというようなことをおっしゃっています。
身勝手な一読者は,満足のいく研究をしていただきたいという思いも抱きつつ,
ぜひ次回作(高校生向け講義形式の3作目)をと期待してしまうのでした。


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