レッドクリフ Part II -未来への最終決戦- スタンダード・エディション [DVD]
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出演:トニー・レオン /金城 武 /チャン・フォンイー /チャン・チェン /フー・ジュン
エイベックス・マーケティング
発売日 2009-08-05
孔明の策と小喬の決意を見るべし 2009-06-18
ストーリーは、孔明・周瑜の進言により同盟を結んで赤壁に陣を構えた連合軍5万が、軍師の策略も交えて曹操軍80万に戦いを挑む、というもの。
序盤は戦力差を埋めるために軍師二人が策略を練ります。
軍法会議の進め方や尚香の行動に、パート1を観ていても唐突な感じを受けますが、きっちり効果を上げます。
尚香の行動を少なめにして、策略によりきちんと注目すると、その鮮やかさに惚れ惚れします。
さて尚香が任務を終えて戻った後、おもむろに服を脱ぎだすシーンがありましてね。
男どもがどぎまぎする演技が、戦いばかりの映画に笑いをもたらしました。脚本うまいなぁ。
そして、いざ赤壁の戦い。
曹操軍80万の兵の命があっという間になくなっていく様は少々気味悪く感じたものの、孔明の策と小喬の決意が実を結んだ結果として美しく描かれています。
孔明は軍師なので戦場に出ずに見せ場を作って終わり。うーん、確かにそうなんだけど、クライマックスで居ないと感情移入する先がなくて困りますね。
本作は、人物と場面が多いところで収まりきらず、どこで盛り上がってよいか分からなかったです。
この点でパート1のほうが良いですね。完結編としては観ておきたいかな?
戦闘スペクタクル映画を超えた、心を動かされる壮大な歴史ドラマ 2009-06-10
各々のキャラ紹介と立ち位置を説明することが目的だった<Part1>に対してこの<Part2>はいよいよ歴史に名高い「赤壁の戦い」の本番です。
冒頭は睨み合いから始まります。大船団を従えて赤壁に侵攻して来た曹操は、まず蔓延する疫病に倒れた自軍兵士の遺体を船に積み、連合軍が待機する対岸へと意図的に流す作戦に出ます。つまり、ウイルス攻撃です。
そして原作の「三国志」にも記されている孔明の“10万本の矢”のエピソードに代表される、連合軍サイドのまさに理に適った戦法と、ひたすら物量のパワーで押しまくる曹操軍の攻防が、最後まで緊張感を維持します。特に、風向きの変化を計算に入れて連合軍が放った“火の玉攻撃”が、風に煽られて2000隻の軍艦を炎で包み込んで行くクライマックスは、並みの戦闘シーンのレベルを越えて、それにつづく肉弾戦と共に迫力満点でした。
また、曹操の目的が自分であることを知って単身敵地に向かう小喬のサクリファイス、ミッションを携えて男に化け、曹操軍に潜入した尚香の悲劇を孕んだ純愛、等々、女たちが戦いの中で果たす役目も、前作に比べて遥かに大きいと思いました。
本作はただの戦闘スペクタクル映画を超えた、心を動かされる壮大な歴史ドラマでした。
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